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日本のAGT標準

  • agtinstitute21
  • 2024年5月24日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年5月24日


日本交通計画協会が取りまとめた日本のAGT標準の表紙
日本のAGT標準

AGT研究所の増川です。

AGTブログへ、ようこそ。


今回取り上げる話題は

日本のAGT標準

です。



1981年に日本で最初のAGTが 川崎重工によってポートアイランドで 運行を始めた10年ほど前、 車両メーカー各社でそれぞれ異なった タイプのAGT試作車が製作され、 試験走行が盛んに行われました。


二番目に大阪の南港で運行を開始した ニュートラムは、新潟鉄工所が製作しま したが、ポートライナーとは異なった 分岐方式でした。

さらに三番目に運行を開始した ユーカリが丘線は、案内方式自体が

先行の2路線のサイドガイド方式とは 異なるセンターガイド方式という具合 でした。


AGTは、都市内の交通を鉄道より少ない 費用で建設することを目的に考案された システムでしたので、

車両メーカーごとに仕様が異なって タコツボ化が進むと、AGTシステム全体 がコスト高になる恐れがありました。  そこで、日本交通計画協会が国土交通省 の支援を受けて1985年にAGTの標準化 を行いました。

ポートライナーのような100両以上も ある規模の大きな路線では、 現在も車両製造を引き受けるメーカー

がありますが、ユーカリが丘のような 規模の小さな路線では、 車両をつくるメーカーが40年以上も

たつといなくなるという問題が生じて います。

標準が発表された後に製作された

シーサイドライン、六甲ライナー、

ゆりかもめ、アストラム、日暮里・

舎人ライナーの車両は、図面を融通し 合ってAGT車両メーカー5社のどこでも 製作することが可能になりました。

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